冬の厳しい寒さの日には必携品の「使い捨てカイロ」。
人によっては毎日消費する場合もあり、ゴミとして家庭から排出されることが増えますよね。
ですが、主成分が鉄ということもあり、意外と捨て方に悩むのがこの使い捨てカイロ。
今回は使い捨てカイロの基本的な捨て方を解説します。
使い捨てカイロの仕組みと主な成分について
メーカーにより詳細は異なりますが、使い捨てカイロは主に下記のような原材料で作られています。
ゴミとして廃棄する際に原材料を知っておくことも大切です。
鉄粉 | 原材料の半分以上を占めています。 |
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水 | 鉄粉が錆びる速度を早めるためのものです。 |
活性炭 | 表面の微穴に空気を取り込み、酸素の供給を促します。 |
バーミキュライト | 人工用土で、表面の小さな穴に水分を取り込んで保水剤の役割をしています。 |
不織布 | カイロ本体に使用されています。 |
外装 | 空気の侵入を遮断できる特殊フィルムが使用されています。 |
使い捨てカイロの状態別の取り扱い方
使用済み(発熱済み)のカイロ
一度発熱したカイロが再び発熱することはほとんどありません。
中身を取り出したりはせずに、使用した状態のまま各自治体で指定された分類でゴミに出します。
捨て方は自治体により異なる
使い捨てカイロは自治体によって「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「その他」と分類が異なります。
自身のゴミ出しする地域の自治体での区分を必ず確認するようにしましょう。
未使用のカイロ
カイロは比較的長めの使用期限となっている場合が多いですが、未使用のまま破棄することになってしまったものについても一度袋から取り出して発熱させ、冷ました上でゴミに出す必要があります。
有効期限切れとなった後も多少持続時間や温度に影響が出る可能性があるものの、発熱効果は残っている場合がほとんどです。
しっかりと発熱済の状態にしてから廃棄しましょう。
使用済みのカイロを活用する
ただ捨てるだけではなく、カイロの性質を利用して捨てる前に再利用できたらエコにもつながります。
いくつかの活用法を紹介いたします。
靴の消臭剤として使用する
使い捨てカイロには消臭効果のある活性炭が含まれているため、靴やブーツなどの嫌な匂いを吸収する消臭剤として使用可能です。
1週間ほどで効果は無くなるため、靴専用の消臭剤より効果は短いものの、捨てる前に少しでも活用できるのでおすすめの方法です。
クローゼットなどの除湿剤として使用する
活性炭には消臭だけではなく除湿の作用もあります。
クローゼットや洗面所など、湿度が高くなりやすい場所に置けば除湿効果が期待できます。
除湿剤として使用する際は、カイロの中身を取り出して容器に入れておくと除湿効果が高まると言われています。
肥料として使用する
一部のカイロに含まれているバーミキュライトという成分は、土壌改良に使用されることもあります。
とは言ってもカイロの中身には塩類が含まれているためそのまま使用することはできません。水でろ過する等の処理をした上で活用することが可能な場合もあるようです。
ガーデニングをしている方は適切な処理をした上で活用してみるのも良いかもしれません。
まとめ
冬に排出の増える使い捨てカイロの捨て方と、活用法についてご紹介しました。
住んでいる市区町村により定められた捨て方が大きく変わる廃棄物の一つですので、処分の際はしっかりと調べた上で適切な対応をするようにしましょう。