春休みなど、年度の切り替え時期に、各学校法人から排出される「粗大ゴミ」。
粗大ごみと言うと、家庭から出る比較的大きなゴミを想像される方が多いと思います。
机、ソファ、ベッド、戸棚や椅子…。
各自治体のホームページを見ると「家庭での粗大ごみ」に該当する品目を具体的に調べることができますね。
一般的には、その品目に応じて、ごみの排出者に手数料負担を義務化している自治体がほとんどです。
学校など教育機関から出る「ごみ」の処分方法は?
では、小学校、中学校、高等学校、大学や専門学校などの学校法人から排出されるごみについては、どのように処分すれば良いのでしょうか。
私立の場合、学校期間から排出されるごみは、専門業者に委託し、適正に処理することが法律で定められています。
紙ごみや生ごみなどの日常的なごみはもちろん、イベント後や年度末など臨時的に出る「粗大ゴミ」と言われる大型のごみに関しても、廃棄物処理業者に委託するのが通常です。
学校から出る「粗大ごみ」の品目とは
学校から出る「粗大ごみ」の品目を具体的に見ていきましょう。
・冊子やプリント類などの紙ごみ
・大量のパンフレットや会報
・文化祭や給食などから出る残飯
・机や椅子などのオフィス什器
・古くなったマット、ボールなどのスポーツ道具
・実験機器や薬剤などの専門的な取り扱いを必要とするもの
・パソコン、電話などのOA機器
非常に種類が多くなっていることが分かります。
また、大学・学校法人から出るごみの特徴として、冊子やプリント類などの紙ごみが大量に発生することが挙げられます。
個人情報を含んだものもありますので、シュレッダーにかけた上で廃棄するなどの対応が求められます。
大学・学校法人様にとって、臨時ごみを排出する際に気をつけるべき3つのポイント
大学・学校法人様にとって、臨時ごみを排出する際に気をつけるべき3つのポイントとは何でしょうか?
1.現在の処分方法が法律的に適正か(マニフェストを遵守しているか)どうか
マニフェストとは、産業廃棄物の処理委託の際に必要な伝票のこと。
法律的に適正なごみ処理がされているかを証明するものとして必要なものになります。
もし知らずに違反をしてしまった場合、排出事業者様(ゴミを出す学校様側)には「排出事業者責任」が定められており(→排出事業者処理責任の原則)、その罰則は厳しいものになりますので気をつけなければいけません。
2.今の業者の価格の見直しができるか
現在の業者以外で見積もりを取ることで、処分にかかる費用を大幅に削減できることがあります。
また、イベントのゴミや年度末のごみなどの臨時ごみの排出についても、複数業者で見積もりを取ることが大切です。
3.まだ使えるものはリサイクルしたいが可能か
使えるものをリサイクルに回すことで、廃棄物処理のコスト削減につながる場合もあります。
しかしリサイクルできるものとそうでないものの区別はなかなか素人には分かりません。
相応の知識を持ち、柔軟に対応してくれる担当者のいる業者を探す必要があります。
あなたの学校機関は上記のことについて充分検討できているでしょうか?
定期的に業者の見直しを行いましょう。