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粗大ゴミ処分のご依頼

不要になった物流パレットの取り扱いは?種類別に処分の方法についてご紹介します。


物流業界で欠かせないパレットは、頑丈で耐久性が高いため、すぐに処分が必要になることはあまりありません。
しかし、荷物を支えたり運んだりする役割上、常に負荷がかかるため、長年使用するうちに徐々に劣化していきます。消耗品である以上、いずれは寿命を迎え、処分しなければならない時が来るでしょう。
いざパレットを処分しようとした際、「大量にあるがまとめて処分できるのか?」「事業ゴミとして適切な処理方法は?」といった疑問を抱くこともあるかもしれません。

今回は、物流業界における「パレット」の処分について解説します。

 

運送・物流業界における「パレット」とは?


パレットとは、物品を積み重ねて保管・輸送するための土台となる台のことで、主に物流倉庫や工場などで活用されています。
フォークリフトやハンドリフトを用いてパレットを移動させることで、倉庫内作業の効率が飛躍的に向上します。物流の効率化において欠かせない存在と言えるでしょう。

日本のパレットの標準規格

パレットには国ごとに定められた「標準規格」があり、同一規格を採用することで作業の安全性や効率を向上させる目的があります。

日本では「JIS規格」により、標準サイズは1100×1100mmと規定されており、全国的に統一された技術基準のもとで製造されています。

ただし、これは日本の一般的な規格であり、アメリカでは1219×1016mm、ヨーロッパでは1200×800mmといったように、国によって異なるサイズが採用されています。さらに、輸送する品目によって専用サイズのパレットが使用されることもあるため、異なる寸法のパレットを見かけることも珍しくありません。

JIS規格とは?
JIS(Japanese Industrial Standards)は、日本国内の製品やサービスに関する品質、性能、安全性を確保するために設けられた国家基準です。特定の地域だけでなく、日本全国で統一的な技術基準が適用されており、JIS規格に適合する製品は一定の品質と安全性を満たしていることが保証されます。

 

材質別のパレットの種類

木製パレット

木製パレットは古くから使用されている最も一般的なパレットです。
手頃な価格で入手しやすく、比較的高い強度を持っていることが特徴です。

木製パレットの分類・処分方法

木製パレットは「木くず」として廃棄されます。
主に粉砕処理を施し、チップ状にして燃料や製紙原料として再利用されることが多いです。

 

プラスチック製パレット

プラスチックパレットは軽量で、木製パレットよりも耐久性に優れています。
強度と耐久性のバランスが良く、使用済みパレットを再加工して新たなプラスチックパレットを生産することも可能です。
近年、環境への配慮から採用する企業が増えています。

プラスチック製パレットの分類・処分方法

プラスチック製パレットは「廃プラスチック類」として処理されます。
主に破砕して再生プラスチック原料に活用されます。

また、破損がなければ洗浄して再利用できるため、中古市場での需要が高いパレットでもあります。処分だけでなく、売却するという選択肢もあるのが特徴です。

 

金属製パレット

金属製パレットは非常に高い強度を誇り、耐久性に優れています。
耐熱性にも優れており、火災などのリスクに対しても強いという特性があります。

金属製パレットの分類・処分方法

金属製パレットは「金属くず」として処理されます。
主に圧縮や切断を施してリサイクルされます。

また、錆や破損がなければ洗浄して再販できるため、比較的リユースの可能性が高いパレットです。万が一破損していても、金属としての価値があるため、買取業者に売却できるケースも多いです。

 

紙製パレット

紙製パレットは軽量で安価な上、リサイクルが容易な点が特徴です。
一定の強度を備えており、環境負荷の低いパレットとして注目されています。

紙製パレットの分類・処分方法

紙製パレットは「紙くず」として処理されますが、構成素材によっては「混合廃棄物」となる場合もあります。
段ボール素材で作られているものは、汚れが少なければ古紙回収業者によって回収が可能です。しかし、異なる素材が含まれていたり、雨濡れや汚れがひどい場合は、紙ごみとして処分できず、混合廃棄物として扱われます。

 

まとめ

不要になったパレットを山中や空き地などに放棄することは、絶対に避けなければなりません。不法投棄に該当し、法的な罰則を受ける可能性があります。
また、物流などで使用されるパレットは基本的に産業廃棄物に分類されており、勝手にゴミ集積場に出すことも厳禁です。

廃棄物の適切な処理は、人や環境に大きな影響を与えます。正しい方法で処理し、環境への配慮を忘れずに対応するよう心がけましょう。
 

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