企業は利益を追求するだけでなく、「企業の社会的責任(CSR)」を意識して、社会貢献を行うことが求められています。最近は中国の輸入規制に伴う廃棄物処理の最終処分場のひっ迫が問題視されており、資源を有効活用する循環型社会の構築が積極的に進められています。そのため、すべての企業に、循環型社会への貢献がますます求められていると言えます。その1つが産業廃棄物のリサイクルです。
排出事業者側で産業廃棄物のリサイクルを行う場合は、「産廃の分別」を徹底する必要があります。排出時に素材ごとに分別されていないと、再生利用(マテリアルリサイクル)ができないからです。処理業者が分別をしてくれることもありますが、そのぶん料金が発生してしまい、処理費用が膨らんでしまうというデメリットがあります。
分別をするのは手間がかかるものですが、そこまでして産業廃棄物をリサイクルするメリットとは一体何なのでしょうか?
ゴミではなく「資源」なら買い取ってくれる
廃棄物をすべて混ぜればゴミとなってしまいますが、きちんと分別すれば資源になります。資源になれば用途が生まれるため、業者によっては廃棄物を買い取ってくれます。
例えばPETボトルはもともと石油から作られているので、再生利用(マテリアルリサイクル)を行うことで優秀な再生資源へと姿を変えます。買い取ってもらえれば利益になり、処理費用をますます削減することができます。
産廃を処理業者に委託すると、たいてい分別費用も料金に含まれています。排出事業者側で産廃を分別をしておくことで、処理費用を削減できるという場合もあります。
社会貢献・企業イメージの向上に繋がる
産業廃棄物をリサイクルすることで、さまざまな資源に生まれ変わり、資源の枯渇を遅らせることができます。
たとえ分別した廃棄物を買い取ってもらえなくても、ただ捨てるよりも資源として活用できる可能性が広がるのは大きなメリット。委託業者に支払う分別費用が浮くだけでなく、資源のリサイクルに積極的な企業の1つとして社会貢献ができるからです。
企業の社会的な取り組みを外部に公表するCSRレポートや環境報告書に記載できるため、企業イメージの向上にも繋がるでしょう。
企業には環境に配慮した行動が求められています
環境省の環境再生・資源循環局では、循環型社会の形成を目指して様々な取り組みを行っています。生活環境を保ち、資源を有効利用するために、廃棄物の発生抑制(リデュース)・再使用(リユース)・再資源化(リサイクル)と適正処分の推進には特に積極的です。
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