1月〜3月は事務所移転のシーズンですね。移転の際に大量に出る不要になったテーブルやロッカーなどのオフィス家具は、どのように処分したらいいのでしょうか。
一般の家庭では、自治体に粗大ゴミを出すことができますが、会社からでた粗大ゴミは「産業廃棄物」になり、最後まで責任を持って処分しないといけません。そのため、専門の許可を持った業者に処理してもらうことが必要です。
その際、どのようなことに気をつけたら良いかみていきましょう。
オフィス家具の捨て方
買取と処分両方できる業者を選ぶ
不要なオフィス家具は、引越し時にすべて処分してしまいたいですよね。
しかし人気のメーカーやデザイン性がある什器類は良い条件で買い取ってもらえる可能性もあるので、転売を考える事も一つの策です。
業者を選ぶポイントは「買取と処分を両方できる業者を選ぶこと」。
万が一買い取ってもらえなかった場合は、別に処理業者を探さなくてはならなくなるので、最初に買取と処分を両方できる業者を選ぶと楽です。
パソコンの捨て方
データ消去に気をつけて
パソコンの捨て方は大きく3つの選択肢があります。
1廃棄業者に依頼する
2メーカーに問い合わせる
3リサイクル業者に依頼する
廃棄業者に依頼する場合は、周辺機器もまとめて処分してもらえ、マニフェストも発行されるので確実な方法です。データ消去の証明書を発行してもらえる場合もあります。
メーカーに問い合わせる場合は、PCリサイクルマークが表示されたものは「資源有効利用促進法」により、メーカーに回収してもらうことも可能です。ただし、法人の場合は有償での対応になるのでお気をつけください。
買取業者に依頼する場合は、パソコンのみで周辺機器が対応していない場合もあるため、事前に確認する必要があります。
確実な廃棄や、データ消去が必要な場合は、専門の廃棄業者に依頼するのが確実です。
▼パソコンの詳しい捨て方はこちら
オフィス機器・家電の捨て方
業務用エアコンは専門業者に依頼
エアコンや冷蔵庫などの家電は、どのように捨てたら良いのでしょうか?
例えば一般家庭で使う家庭用エアコンは「家電リサイクル法」の対象になるため、定められた方法で処理をする必要があります。
一方会社で使う業務用エアコンは「家電リサイクル法」の対象外で産業廃棄物になるため、フロンガス等冷媒の漏洩防止のためにも、必ず専門の産業廃棄物処理業者に依頼しましょう。
もし業者が放置したり適切に処理せずフロンを放出させてしまったら、エアコンの持ち主が処罰を受けてしまう場合もあるので、信頼できる業者に依頼しましょう。
紙類の捨て方
機密書類はセキュリティに合わせて捨てる
事務所移転時にまとめて捨てたいオフィスペーパー。
機密書類などは情報保護の観点から厳重に気をつけて処分したいですよね。
廃棄処理業者の中には、機密書類が入ったダンボールを開封しないでそのまま溶解炉に投入したり、シュレッダー機にかけてからベイラーにかけて処理をしたり、セキュリティによって様々な処理方法があります。
どの程度のセキュリティが必要な書類なのか、またコストはどれらけかけられるのかを検討しながら業者を選ぶと良いでしょう。
▼紙ごみの詳しい捨て方はこちら
地球にやさしく会社にやさしい!紙ごみを処分する3つの方法
以上、事務所の引っ越し時に気を付けるポイントを解説しました。
事務所の移転はただでさえ慌ただしいもの。
スムーズに処理業者を選んで、すっきりとした引っ越しを目指しましょう。