太陽光パネルは何ゴミになる?
太陽光パネルは、有害物質である鉛、カドミウム、セレン等を含んでおり、多くの場合は解体業者などに依頼して撤去を行うため、産業廃棄物に該当します。また、その際の排出事業者は解体工事などを請け負った業者となります。
ただし、一般家庭から排出される場合などは例外的に一般廃棄物に該当するとされる場合もあります。
太陽光パネルを撤去するケース別の方法
太陽光パネルは、撤去の理由や状態によって処分方法が異なります。
実際に処分する際は、委託先として検討している業者や各自治体などに適宜確認や相談をする必要がありますが、ここではよくあるいくつかのケースを紹介します。
太陽光パネルの寿命、不具合・故障
システムの不具合や故障が原因で撤去するケース。太陽光パネルは20〜30年で寿命を迎えるため、今後撤去する必要がある家庭も増えてくるかもしれません。
こういった場合、原則として太陽光発電システムの設置を行なった施工会社や販売会社が撤去を行います。
家の建て替えや住居解体、リフォーム等に伴って撤去する場合
太陽光パネルを設置している住宅や事業所そのものを解体したり屋根の修繕・リフォームなどに伴って撤去する場合は、解体業者が撤去作業を行い、排出事業者となるケースが多いです。
その後は解体業者が産業廃棄物の中間処理業者に処分を依頼することになります。
事故や災害による破損で撤去が必要な場合
事故や災害により単に破損した場合は、「不具合・故障」で撤去する場合と同様の取り扱いが可能です。
ただし、屋根から落下してしまった場合は、法律上所有者が排出者となり処分する必要があります。一般家庭の屋根に設置されていたものの場合は一般廃棄物となりますが、太陽光パネルは粗大ゴミとして自治体に回収してもらうことなどはできません。
使用済み太陽光パネルの回収・再資源化サービスなどを行っている専門業者に回収を依頼し、対応してもらうことを検討しましょう。またその際、破損しているように見える太陽光パネルも電気などが通っている場合があり、触れるのは危険です。
太陽光パネルの廃棄以外の方法
売却
再利用可能な状態であれば、買い取ってもらえる場合があります。売却を検討する場合は、中古の太陽光パネルを取り扱う業者に依頼しましょう。
ただし、太陽光パネルは古物営業法上の営業許可を受けた適正な業者でなくては売買ができません。不適正な売買に巻き込まれないためにも、価格だけではなく業者の信頼性をしっかりと精査するようにしましょう。
リサイクル
リサイクルを検討する場合は、産業廃棄物の処理業者に委託することになります。産業廃棄物として収集・運搬されたのち、中間処理において分離・粉砕等を経て再利用可能な素材が選別されます。
業者によっても異なりますが、太陽光パネルではアルミフレームやガラス等がリサイクルの対象となります。
まとめ
太陽光パネル寿命が長く、頻繁に廃棄するものではないため、いざ処分しようとした際にどうすれば良いのか迷ってしまうかもしれません。
もし処分しなくてはいけなくなったら、パネル撤去がどのケースに当てはまるのか検討し、適切な処分方法を選択するようにしましょう。