お祭りや野外ライブ、展示会、スポーツ大会など、短期間の催し物を開催したときに会場で排出される様々な廃棄物。
空き容器や食べ残し、段ボール、会場の装飾物など種類は多岐に渡りますが、これらイベントで排出されたゴミは「事業系ごみ」に該当し、家庭ごみのように自治体のごみ収集場所に出すことは禁止されています。
イベントの主催者は責任をもってごみを適正に処理する必要がありますので、事前に処理方法をイベント会場の管理者などに確認しておきましょう。
イベントごみの処分方法
イベント会場で出たゴミは、どのように処分したら良いのでしょうか?
事業活動から出るゴミは、「排出事業者処理責任の原則」により、廃棄物を出した人がきちんと処理しないといけない廃棄物処理法の決まりがあります。
気づかずに間違った方法でゴミを捨ててしまうと、会場の管理者からの今後の会場使用の禁止だけでなく、重い罰則が科せられることもありますので注意しましょう。
イベントごみの分類
イベントで排出されるゴミは「事業系ごみ」として、「産業廃棄物」と「事業系一般廃棄物」の2つに大きく分類して適正に処理する必要があります。
「産業廃棄物」は廃棄物処理法によって定められた、事業活動に伴って発生する20種類の廃棄物のことです。金属くずやガラスくず、廃プラスチックなどがこれに該当し、イベントごみとしては空き缶やペットボトル、プラ製の食品トレーなどが挙げられます。
これらは、その回収運搬業務は「産業廃棄物 収集・運搬業許可」を、運搬された産廃を燃やしたり資源化する業務は「産業廃棄物 処分業許可」を取得した産業廃棄物処理業者に委託して、適切に処理してもらいましょう。
「事業系一般廃棄物」は産業廃棄物以外のごみのことで、イベントごみでは生ごみやタバコの吸い殻、段ボール、チラシなどがこれに当たります。
こちらは、イベント会場のある区の「一般廃棄物 収集・運搬業」の許可を受けた一般廃棄物処理業者に委託しましょう。
ごみの分別が大切になるため、イベント会場には分別ボックスを適切に設置し、捨て方についてきちんと周知することを心掛けましょう。
イベントごみを処分する際に気を付けるポイント
1.その捨て方は法令遵守かどうか
廃棄物処理法は大変厳しく、無許可の業者に委託してしまった場合は事業者にも罰則が科せられ、5年以下の懲役、または1,000万円以下の罰金となってしまいます。
そうならないために、
「委託に必要な許可証を確認する」
「処理委託契約を書面で交わす」
「マニフェストを発行する(産業廃棄物の場合は必ず)」
「最後まで適正処理されたかチェックする」
等をチェックし、信頼できる業者に委託しましょう。
2.リサイクル処理をしてもらえるか
イベントの主催者には、ゴミの量を軽減し、環境負荷を抑える努力も求められます。
ゴミの種類と状態によってはリサイクル処理をしてもらえる可能性があります。
リサイクルに回すことでコストを抑えられる場合もあるため、回収・リサイクルと、幅広く対応してもらえる業者を探すことも大事なポイントです。
イベントや行事で出たゴミの処分方法について、いかがでしたか?
ルールに則り、最後まで責任をもってきちんと処分するようにしましょう。
信頼できる業者を見つけたいけど、どう探せばいいかわからない—そんなお困りの時は、粗大なびでもご相談を受付ますので、ぜひお気軽にご相談ください。