身近にできるプラスチックごみ削減方法
レジ袋が有料化になり、中国でプラスチックごみの輸入が制限されてごみの行き場がないなど、プラスチックごみについて世界中で関心が高まっています。
私たちができるプラスチックごみの削減方法は、何があるでしょうか?
身近な対策のひとつが「ペットボトル」の削減です。
ペットボトルを1人約200本消費
ペットボトルは、国内でどれくらい出荷されているかご存知ですか?
ペットボトルの販売本数は、2018年度は約252億本といわれ、ざっと計算すると日本国民が一人当たり一年間で200本消費している計算になります。(PETボトルリサイクル推進協議会)
出荷量も2017年度に比べると、約6.9%の増加になっています。
未回収ボトルは約9万トン
この膨大なペットボトル、ゴミになった時にどれくらい回収されているのでしょうか?
PETボトルリサイクル推進協議会の2018年度の調査によると、回収されていないペットボトルは約9万6,000トンになると推計されています。
回収されなかったペットボトルはリサイクルされず、燃やすゴミや不燃ゴミとして捨てられてしまうほか、またはそのまま捨てられて川に流れ、やがて海に流れつき、自然環境を悪化させてしまうと考えられます。
ごみを出さない取り組みを
毎年大量に生産されるペットボトル。回収率を増やすことや、効果的なリサイクル方法を探すことも大事ですが、そもそもペットボトルのごみを出さないようにすることが今後ますます必要になっていくことでしょう。
そこで活用できるのが、飲み物を入れられる「マイボトル」を使う方法です。
マイボトル活用術
蓋付きで持ち運びが簡単にできる「マイボトル」。
この「マイボトル」を持参して、無料で給水できる店舗や、お茶やコーヒーをマイボトルに入れる取り組みも広がっています。
街なか給水スポット
東京国際フォーラム
日本で初めて屋外型のボトルディスペンサー式水飲栓を設置。
「マイボトル」持参で誰でも無料で利用できます。(東京国際フォーラム 地上広場に設置)
無印良品
飲料水をきっかけに環境や健康について考えたいと、2020年7月1日から「マイボトル」用の無料給水器を渋谷や難波など全国の113店舗に設置。今後も約400の店舗に設置予定。
イケア
「マイトボトル」の持参で、誰でも無料で給水できる「給水スポット」を日本国内全11の店舗すべてに設置。
また、2030年までにイケア製品のプラスチックをリサイクルプラスチックか再生可能なプラスチックにするという目標も掲げています。
マイボトル持ち込み型コーヒーショップ
サーモス
「マイボトル」を持参すると、そこに本格コーヒーを入れてくれる「持ち込み型」のテイクアウト専門コーヒーショップ「THERMOS COFFEE TO GO」。
魔法びん製造大手のサーモスが、今年2020年6月に東京の西新橋と大手町にオープンしました。
ペットボトルの身近な削減方法について、いかがでしたか?
ご覧いただいたように、プラスチックごみはすでに飽和状態になっています。
その中でも、ペットボトルごみを減らすたのめの取り組みがすでに様々な企業で行われています。
これをきっかけに、マイボトルを上手に活用して、さらにペットボトル削減の意識につなげられるといいですね。