廃プラスチックとは?
私たちの生活には欠かせないものとなっているプラスチック製品。プラスチックは安価で大量生産でき,かつ容易に加工できるということで、私たちの身近にあふれています。
廃プラスチックは、「一般廃プラスチック」と「産業廃プラスチック」の2種類に分けられます。
一般廃プラスチックとは、使用後のペットボトルや食品用トレイ、ビニール袋、調味料ボトルなど、主に家庭から出されるプラスチックごみのこと。
【日常から出るプラスチックごみの例】
ビニール袋|お菓子などの袋|CD・DVD|ポリバケツ|収納ラック|タッパー類|使い捨て食器|お弁当の持ち帰り容器|ファイルケース、ボールペンなどの事務用品|ゴムホース、ゴム手袋|おもちゃ類|歯ブラシ、カミソリ、ブラシ|使い捨てライター|ハンガー|卵や納豆のパック容器|調味料ボトル、チューブ|洗剤、化粧品のボトル|カップラーメンの容器など
一方、産業廃プラスチックは、プラスチック製品の製造・加工、流通過程から出るスクラップや包装資材など、主に工場や店舗などの事業所から出るプラスチックごみを指します。
廃プラスチックの処分方法は?
通常、廃プラスチックは資源ごみ、可燃ごみ、不燃ごみに分けられます。
資源ごみは「マテリアルリサイクル」「ケミカルリサイクル」「サーマルリサイクル」などの方法によってリサイクルされます。可燃ごみとして出されたプラスチックごみは焼却処分されます。不燃ごみとして出されたプラスチックごみは、埋め立てなどの処理を行います。
年々少しずつプラスチックごみのリサイクルが進んでいます。しかし複合材料化(金属やプラスチック、セラミックス等2種類以上の材料を組み合わせ作られたもの)された廃プラはリサイクルできないなど、課題もあります。
プラスチックごみが抱える課題
2017年、中国がこれまでプラスチックごみを世界中から輸入し買い取っていたのを、環境問題を理由に全面禁止しました。そのため、世界中でプラスチックごみが行き場をなくしています。
日本でも、これまでプラスチックごみを中国に輸出することでお金を得られていたのが、逆にお金を払って国内で処分しないといけない状況となり、プラスチックごみを引き取る業者が減っているのが現状。環境省は2019年5月、これまで事業者で処分していたプラスチックごみを、各地方自治体でも受け入れるよう求める通知を発表しました。
プラスチックごみは環境汚染や自然破壊などの原因になるため、世界中でプラスチックごみの削減が課題となっており、年々この問題に取り組む企業も増えつつあります。