会社(事業系・法人)ではじめて粗大ゴミ(産業廃棄物)を捨てる時に読むガイドサイト【東京23区】

粗大ゴミ処分のご依頼

廃液とは?成分分類や処理方法について解説します。

廃液とは何か?


廃液は、不要なものとして排出される液状のもの全てを指します。
化学薬品などのみならず、機械油や売れ残った飲料物も全て廃液に含まれます。

廃液は、液体という性質上状態変化しやすく、他の液体などと混ざり合う可能性があるため処理には十分に注意が必要です。
なかでも人体への危険や環境汚染の原因となる物質を含んでいる場合はより一層慎重な取り扱いが求められます。

廃液の分類や、処分方法、またどのような処理が行われるのかなどについて解説していきます。

 

廃液の主な分類・成分について


廃液は、品目によって主に廃酸廃アルカリに分類されます。

廃酸

酸性の廃液のことで、化学工場や化学研究機関などから排出されることが多いです。
さらに廃酸のうち、著しい腐食性を有するpH2.0以下のものは特別管理産業廃棄物として通常とは異なる処理をしなくてはなりません。
また、特定の物質(重金属、農薬、ダイオキシン等)を一定濃度以上含む場合は、特定有害産業廃棄物に該当しさらに厳しい規則のもと処理する必要があります。

廃アルカリ

廃ソーダ液などをはじめとするすべてのアルカリ性廃液を「廃アルカリ」と呼びます。
廃アルカリを中和処理した場合発生する沈殿物は汚泥として扱われます。また、pH12.5以上の著しい腐食性があるものは特別管理産業廃棄物に指定されています。

廃液の成分とは?

法律上、排出基準が定められているため成分について詳しく把握しておく必要があります。
下記の表で、主に基準となる成分についていくつか取り上げます。

水素イオン濃度 物質の酸性やアルカリ性の強さを示す数値。pHで表される。0〜14で表され、高くても低くても(強い酸性/強いアルカリ性)環境や設備に悪影響を及ぼす。
生物科学的酸素要求量 水中の有機物を微生物が分解する際に必要となる酸素量。これの高い廃液を河川に流すと水中の酸素が消費されて水質汚染や生物の死滅などの影響が出る可能性がある。
化学的酸素要求量 水中の物質が酸化するために消費される酸素量。これが高いこともまた、河川の水質などに悪影響を及ぼすことがある。
浮遊物質量 溶解せずに水中に浮遊している直径2mm以下の物質の量のこと。微生物の死骸や糞、その分解物などが含まれる。これが多いと水の透明度が下がり、魚のエラ呼吸や植物の光合成に影響が出る。
n-ヘキサン抽出物質 水中の油脂や単価水素などの油状物質のことで、水が油に汚染されているかを見る指標となる。油分が水中に増えると、魚介類などの死滅や品質の低下などが懸念される。
亜鉛含有量 言葉の通り、亜鉛がどの程度含まれているのかを示す指標のこと。通常水にも含まれており、生体必須元素の一つである一方、魚類や水生生物などの発育に支障をきたす毒性もあるため注意が必要。

 

廃酸処理に関連した法律

廃棄物処理法

産業廃棄物を適正に処理するために定められた法律です。事業に伴い発生したゴミを処分するための基準や、処理業者の許可要件などが定められている非常に重要なものです。

水質汚濁防止法

水質汚染の原因となる物質などの漏洩を防ぐために、公共水域への排出や地下水への浸透については規制が定められています。工場や事業所から排出される水質汚濁物質は、種類ごとにも基準が定められています。

下水道法

下水道の設備や管理に関する基準を定めて、公衆衛生を保ち公共用水域の水質保全を行うことを目的とした法律です。下水道に廃液を排出する際は、上記の規制のみならず下水道法の規制を守ることが求められます。

 

廃液の主な処理方法

廃液は、成分や状態ごとに下記のような方法で処分されます。

焼却処分

廃液の一般的な処理方法です。霧状にして投入し、熱分解する方法です。

油水分離

油水を分離機によって水と油に分離して処理する方法です。
工場からなどの廃液は 油が混ざっていることが多く、油水分離は重要な処理です。

中和・凝集

廃酸や廃アルカリの場合、化学反応でpH値を中性に近づけて処理する方法があります。
中和の際、有害なガスが発生する場合もあるため専用の設備で行う必要があります。

脱水処理

固形物が入り混じっている場合に、水分と固形物を分ける処理を行う場合もあります。
液状よりも体積を抑えることができるため、コストを抑えることにも繋がります。

活性汚泥処理

廃液内の有機物を細菌や微生物により分解する処理方法です。
中和で処理しきれなかった有機物を取り除くことができます。

 

廃液処理における注意点

廃液の適切な処理が可能な業者を選定すること

基本的に廃液は専門の処理業者に依頼して処分することになります。適切な認可を受けている業者を選定しましましょう。
廃液の成分や含有物質などによっても処理業者によって処理の可否が変わる場合があるため、どういった廃液を処分したいのかは事前にしっかりと相談するようにしましょう。

成分情報を把握しておく

上記のように処理業者選定の際に相談や説明を適切に行うためにも、どういった成分の廃液を処分したいのかしっかり把握しておくことも大切です。
どのような工程で発生した廃液か、何が混ざり合っているのかなど状態などを確認しておきましょう。

液体同士を混ぜない

まとめて保管したいなどの理由から別の廃液同士を混ぜたりすることのないようにしましょう。
含有成分によっては化学反応を起こして有害なガスを発生させるなど、人体や環境に悪影響を与える事態になりかねません。
また、含有物質が不明瞭になれば処理や取り扱いが困難になり、処理業者に断られたりコストが高くなったりする場合がありますので注意しましょう。

 

まとめ

廃液の処分について解説しました。
液体という性質上混ざり合ったり染み込んだり蒸発したりなどの状態変化を起こしやすく、人体への影響や特に注意して取り扱うべき廃棄物の一つです。
適切な処理を行うために、排出過程や成分の把握や管理をしっかりと行うようにしましょう。

 

プロにお任せ! 当サイトが選ぶおすすめ産廃業者

・産廃業者がたくさんいて、どう選んだらいいかわからない
・違法な業者を選びたくない


業者を選ぶ時、このように思うことはありませんか?
当サイトが一定の基準に則っておすすめしている業者をご紹介いたします。
粗大ゴミ
日常ゴミ
化学薬品危険物
粗大ゴミ(事業ゴミ)の処理にお困りの方へ
  • ・会社のゴミを捨てたいけど、信頼できる業者を紹介してほしい
  • ・まずは粗大ゴミの見積もりをしたい
  • ・適正なマニフェストが必要だと言われた
  • 法律に則ったゴミの処分をしたい

そんな時は、会社粗大なびにお問い合わせください。
弊社にて安心できる専門業者をご紹介していますので、東京都23区の事業者様で粗大ゴミの処理に困った際は、お気軽にご相談ください。

お見積もり無料! 24時間受付中